カルタは文字の読める子の遊び、あるいは文字を覚えるための遊びだと思っていませんか?
ここでは、文字の読めない子がカルタをするときのカルタの選び方をお知らせします。
そして、読める子と読めない子が、異年齢でとても盛り上がる遊び方についても書いていきます。
カルタあそびは何歳から?
カルタは、文字を読める子の遊びだと思っていました。
が、保育園で、野菜と果物のカルタを、2歳クラスの子たちが白熱して取り合っている様子を見て、びっくりしたんです。
しかもすごいスピード感で遊んでいたんですよ。
2歳児ともなれば、完全に、カルタで遊べるんですね。
文字が読めなくても遊べるカルタ4種
文字が読めるようになる前からとれるカルタは、わかりやすい絵が中心です。
4種類ご紹介します
(1)手作りの円形カルタ
保育園児が取り合っていたのは、円形のカルタでした。
うちにも欲しいと思って、探してみたのですけど、見つからず……。
クオリティが高かったので既製品に思えたのけど、ひょっとしたら手作りだったのかもしれません。
・厚紙を丸く切り、写真を貼る
・厚紙を丸く切り、絵を貼ったり手書きする
くだものや野菜なら、確かに簡単に作れます……
子どもと一緒に作っても愛着がわきますし、単純に作る行為が楽しいですよね。
ラミネートしてしまえば、強度的にもまったく問題がないと思います。
(2)100円ショップのカルタ
わたしはダイソーで買いました。
真ん中左寄りに、7.5センチ角の真四角の付箋(ちょっと歪んで写ってますが)を置いてみたので、小ぶりのカルタなのがわかると思います。
とてもシンプルで、ものが中心。だから、読み札でなく、「そのもの」で読ませてみます。
例えば、りんご、にんじん、などですね。
すると、そのものが分かっている子なら、文字が読めなくてもとれますよ!
(3)野菜と果物のカード
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手で持ちやすいサイズのカードなら、読み札があろうとなかろうと、普通にカルタとして遊べます。
100円ショップのカルタと同じく、絵になっている「もの」を呼べばいいだけですものね。
こちらは絵がリアルなので、デフォルメされた絵のほうがとっつきやすい子もいるかもしれません。
でもそういう子でも、子どもはリアルとデフォルメの対応をおぼえるのも早いので、ちょっと遊べば、おぼえて取れると思います!
(4)あいうえおを覚えさせるようなカルタ
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あいうえおを覚えさせるようなカルタは、字があまりわからなくても絵でとれるように設計されているので、やはりかなり小さいお子さんでも遊べます。
文字を覚えさせることを急ぐ必要はないので、絵で気楽に遊んでみてください。
うちの第一子は、小学1年生のなかばまでひらがなも不得手で、耳と目から絵本などを楽しんでいましたが、その後ゆっくり読み始め、高学年にもなると、学年一、本を読む子になりました(学校図書館の貸出冊数によります。もちろん図書館のものでない本も読んでいます)。
文字を覚える時期と、もう少し大きくなってからの文字を読む量は一致しないこともある、ということで、まずはお子さんが楽しんでいる認識法、おそらくその子が得意な認識法を、優先してあげてくださいね。
異年齢でも楽しいカルタの遊び方
ここまでの話の前提は、カルタの文字を読めない子には絵でとらせる(ついでにひらがな覚えることもある?)、というようなカルタの遊び方かと思います。
ところで、下の子のいらっしゃるご家庭では、上の子たちが札を読むのをみて、下の子も読みたがりませんか?
うちでは100円ショップのカルタでその傾向が激しくなりました。
小さい子が、読み手になりたがるんです。
そして、読み札を読むふりをして、「りんご」「ひこうき」など、モノの名前を呼んでいます。
それはそれで、異年齢の子どもたちで楽しめたのですが、上の子と年が離れている場合、盛り上がり方に限界がでてきます。(ましてや大人にとっては……)
それが、もっと面白くなるやり方を発見したのです。
物語カルタを小さな子に読ませる連想カルタとり
きっかけは、名作物語アニメのカルタを、帰省時にご近所さんがくださったことでした。
古いものなので当然のように廃盤ですが、今でいうと、下のカルタが同じコンセプトです。
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普通に上の子たちが物語アニメカルタの読み札を読む場合、物語の題名(例:シンデレラ)が常に読み札の冒頭にくるわけではなく(当たり前ですよね……)、ひらがなが読めない、絵でとる下の子は滅多にとれない。
すると、下の子がすねたりなんだりして、きょうだい喧嘩に結びつくんですよ。
いちいち揉めるのは面倒なので、このカルタでは遊ばせられないなぁ、と思っていました。
ふと思いついたのが、これも下の子に読ませてみたら面白いのではないか、ということです。
上の子たちならほぼぜんぶ知っている物語です。
だったら、下の子が、見えてる絵を思う通りに読んだ時に、ジェスチャーゲーム、あるいは連想ゲームのように、当たり札を探しながらとれるんじゃないのか……?
そうしたら、やっぱり面白かったみたいですね!
「ねむりひめ」
とか、タイトルそのものが読まれることもあるんですが、
「男の子とくま」←金太郎
はともかく、「おひめさま」となると、お姫様の可能性のあるふだを全て検討しなくてはなりません。
「シンデレラならシンデレラってきっと言うから、言えない姫となるときっとこれだ!」という推理が入るわけです。
それがスピード勝負なのですから、上の子たちが盛り上がる盛り上がる。
すると読んでいる下の子もうれしいので、これは、なかなか成立しがたい、みんなで楽しく遊べるアナログゲームが追加された感じです。
わたしが絶対わからない、と思ったのが「ちんぱらりんのごようのまつ〜」という読み方でした。
なんだと思います?
「花咲じいさん」でした。
祖母から借りている日本の昔話のCDで、そう言いながら枯れ木に花を咲かせているそうで、花咲じいさんの絵柄を認知した小さい子はそのように読み、上の子はわかったようです。
なんだかすごいなぁ。
やりすぎると一番下の子が読み方のパターンを作ってしまうので、少しずつ、読み方を変えるよう促しつつ、やってみようと思いますー。