急に暑くなって、2歳児が保育園で何かに何箇所も刺されてきました。
ぶくっと膨れて、搔き壊し、ああ、とびひになりかねないような汁が出ている。
確かにそろそろシーズンよね、と思って、書いてみます。
とびひとは何か
とびひは、正式には、「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。
化膿が伝染するなんて字面が怖いですね!
なぜとびひというのか、Wikipediaによると、
伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)とは、小児に生じる細菌感染症の一種。接触により、火事の飛び火のように広がることから、俗に飛び火(とびひ)ともいう。
とあります。
実際、虫刺されなどを搔き壊したところに、細菌が入って膨れるのですが、それをさらに掻き壊すと、大きくなった元のとびひの周りに小さなとびひが生まれ、手についた汁がもとで、体のあちこちでとびひが生まれます。
わあ! また飛び火した!ってくらい、拡大していきますね。
とびひの原因
とびひを生み出す細菌の種類は、黄色ブドウ球菌と、化膿レンサ球菌。
黄色ブドウ球菌の方が水ぶくれで、化膿レンサ球菌の方がかさぶた状のようです。
その二つの症状の違いについては、以下のページが詳しいです。
製薬会社のページですね。
https://www.maruho.co.jp/kanja/tobihi/what.html
上記を見るとわかるのですが、黄色ブドウ球菌による水ぶくれのとびひの「かかりやすい年齢」に、「7歳未満の乳幼児」と書いてあります。
つまり「就学前の子ども一般」ですね!
もう一つのかさぶた、ひびっぽいとびひのほうは、「年齢を問わない」とのこと。
一般に、子どものとびひというと、水ぶくれ状のものを連想しますし、うちでも水ぶくれ状の症状しか見たことがないので、そちらをベースにこの項を書いています。
一般的なとびひの治療
細菌を殺す塗り薬をもらい、かかないように、場合によってはかゆみ止めももらうかも?ってもののよう。
以下の、Wikipediaのとびひ治療に関する記載内容で問題ないと思います。
治療は、抗生物質の内服・外用である。これは原因となる細菌を取り除くためである。また、対症療法として、かゆみを抑えて掻きむしらないようにさせるために、抗ヒスタミン剤の内服という手段も追加されることがある。
Wikipediaより
人の話をきく範囲では、小さい子の場合、飲み薬は必ずしも必須ではないようです。
とびひの自然な手当て:クレイとラップでナチュラルケア
かように塗り薬は必須と思われがちなとびひのお手当てですが、うちでは塗り薬は使わず、3人とも自然治癒させてます。
下の写真が娘(1歳)のとびひのお手当て風景です。
簡単に見えますね。
簡単なんですよ。
最初のとびひに、クレイの粉をコットン(お化粧用のパフ)ではたき、上からラップをかぶせ、薬局等で普通に売ってるサージカルテープで周囲を止めています。
クレイには殺菌作用があるといいますが、この場合は、クレイで汁を固めて、さらにラップで覆って、汁がよそに飛ばなくしてる。
そうしたら、この内部で完結して、飛び火しません。
クレイとは、ねんどの粉ですね。
こういうやつ ↓ ↓ ↓ ↓
ねんどのボディクレイ ねんどの粉モンモリロナイト原末40g
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うちでは歯磨き粉とか、いろいろ便利に使ってます。
(乳歯の虫歯はどれくらい進行したら治療する? 参照/)
あと、とびひの子がいるときは、お風呂はクレイ風呂にします。
お湯の中に、上のモンモリロナイトをドバッと入れて、みんなで入りました。
きょうだいに移るのが心配な方は、きょうだいにも傷があるなら、そこにクレイをはたいてあげればいいと思います。
今回は、ラップで覆ってとびひさせなかったので、クレイであっという間に治ってしまいました。
とびひが飛び火していくとどうなるか
第一子の時は、クレイをはたく+クレイ風呂だけだったので、ある意味、存分に飛び火しました。
大きくなったとびひは、水ぶくれが花が開いたように開き、周囲に小さなとびひができました。
大きな花芯に対して小さな花びらが周囲に増えていくような。
まさに花のようでした。
それを、クレイで固めていきますから、小さい花びらはどんどん小さくなり、数が減り、そして収束しました。
すべてが消えるには、10日〜2週間くらいかかったでしょうか……
第三子の段階では、それを飛び火させないうちに1個で治す、という、上をラップで覆う知恵がついたのですね。
友人に教わったのですけど、ラップ、便利でした!
とびひとハーブ
メディカルハーブを使ったハーブ水を作り、それを水で吹きかけることで対処した知人もいます。
薄めのお茶を冷ましたものでもいいと思います。
お茶にも殺菌成分があるということは、よくいわれてますよね。
おうちにある緑茶を薄めても良いと思いますが、
例えば昔から皮膚症状がある時……あせもがひどい時などにもよく飲む「よもぎ茶」でも良いかと思います。
私は下のよもぎ茶で、子どものかなりひどいオムツかぶれに対処し、成功しました。
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西洋のもののほうが良い方は、カレンデュラも有名ですね。
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とびひにカレンデュラ水(水出し)で対処した友人は、小さなスプレーボトルに入れて、ふきつけていたようです。
それで治すというより、その後、搔き壊したりなんだりすることで、傷がひどくなることを心配していたのだと思います。
結果、お子さんは元気だけど、どんどん水ぶくれが開いていくので、びらびらで、すごいことになったとか。
そして、広がり切って、収束したそうです。
つまり、広げても、いずれ良くなりますけど、おそらく見た目がすごいことになります。
保育園や幼稚園でのチェックが大変という向きもありますし、水ぶくれが潰れていくのが全く気にならないといえば嘘になりますので(きれいに花開くのはある意味面白いですけど)、物理的にとびひさせないのが、親としては一番楽だと思います。
病院に連れて行くよりクレイとラップのほうが、楽じゃないですか?
とびひは痒い?
うちの子はみんなさほど痒がってませんでしたが、痒がったら、砂糖は控えます。白砂糖は絶対とりません。
痒みと砂糖の過剰摂取はつながってると、私は思います。
(痒み対策でその理由を書きました)
砂糖を控えるだけでずいぶん違いますよ。
かゆい場合、あるいは砂糖断ちが難しい場合、
梅肉エキスをあげてもいいと思います。
子どもは意外と梅肉エキス好きですよ。
ウメケン 有機梅肉エキス 40g
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梅醤番茶を嫌がる子でも、梅肉エキスは舐めますね。
酸っぱい!を通り越して、舌当たりが甘い、に近いのだと思います^^。
かゆみがあるときにクレイの工夫
かゆみがあるときは、
ふたつきの容器にクレイを適量移し、清涼感のある精油を1、2滴垂らしてから、容器のふたをしめて、振ります。
すると、中で撹拌されて、清涼感のあるにおいのするクレイになりますね。
清涼感があるもの、消炎作用のあるものなど、精油にもいろいろありますが、
うちでは、最近は、薬局でも買えるので、ハッカを使っています。
わざわざ精油のお店に行かなくていい、ハッカ便利ですよ\(^-^)/
クレイを入れる容器は、ステンレスをさけてください。
うちでは、もう使わなくなった、小さなプラスチック製のお弁当箱でやっています。
(においが移るので、よく使うやつはおすすめしないかな)
香りの威力は偉大です。
清涼感が増すだけで、子どもはけっこう気が済むので、虫刺されなんかにもおすすめです。
とびひとイトオテルミー
最後に、イトオテルミー持ってる方むけに。
かゆい場合、あるいは砂糖断ちが難しい場合、テルミー持ってる方は、スコープを利用してください。
小さなとびひなら、吹き付けでも良いと思います。
持ってない方は、クレイをとにかくはたいてくださいね!