
季節感を昔ながらの暦から味わってみようと、今年は「節気」に注目しています。
3月21日頃から4月4日頃までの時期は、二十四節気の4番目、「春分」にあたります。
春に太陽がちょうど真東から上り、真西に沈む日が、昼と夜の長さがほぼ同じ長さになる「春分」の日。
春分の日から昼の長さのほうが長くなっていくのですが、本当に昼と夜の長さが同じになる日は春分の日とちょっとずれます。
だから、「春分」の節気を日が長くなる目安にしてしまうのも、実はわかりやすいです。
春分ってなに?
二十四節気は太陽暦の1年を24等分したものです。詳しくは立春の項を参照。
太陽暦では、夏至、冬至、春分、秋分で一年が大きく四分されます。
二至二分(にしにぶん)というやつですね。
それぞれの特徴をあげていくと、
・春分=昼と夜がほぼ同じ
・夏至=昼が最も長い
・秋分=昼と夜がほぼ同じ
・冬至=昼が最も短い
と、太陽の運行との関連で、季節が分けられています。
春分から夏至に向けて、どんどん日が長くなっていくわけです。わかりやすい目安ですね。
春分の日はどうやって決まる?
太陽が春分点を通過する瞬間を含む日が「春分日」です。
現在の祝日法ではそれがそのまま「春分の日」になります。
だから、春分の日は、年によって微妙にずれることになるんですね。
春分の意味
日本気象協会の「季節のことば」によると、春分の定義は「春のなかば」。
立春以来、ひき続いてきた春、今がなかばなんですね!?
実際には桜の開花宣言は過ぎたけれどもまだポツポツってくらいです。(しかも2018年の春分の日、東京ではなごり雪が降りました)
二十四節気では春は「立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨」とくるので、確かにちょうど半ばくらいかもしれません……
春分の何に気をつける?
昼と夜が同じ日(実際は昼のほうがちょっと長い)で、これから夏至に向けて日が長くなっていくという事実は、子どもとシェアするのにちょうどよい情報だと思います。
時期的には、春分の前後3日間が春のお彼岸だってことも付け加えたらいいかもしれません。
いろんな事情でなかなかお墓まいりには向かえなくても、自分までつながってきた命の流れに感謝して、ご先祖様に思いを馳せつつ、ぼたぼちを親子で作ってみたりして、意識するのは大事だと思います。
もちろん買ってきてもいいのですけど、家庭で作ったほうが甘みの調整がしやすいですし、小豆を炊くのも風情がありますから。
春にはぼたもち(牡丹)、秋にはおはぎ(萩)で、どちらも同じものが、季節の植物にあやかっているのだそう。
お彼岸なども意識しないと過ぎてしまうので、小豆をとりつつ、春の排出を促しましょうか。
【参考文献】
「季節のことば」(日本気象協会 編)
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