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子どもと楽しむ二十四節気:晴明・穀雨、春の土用

子どもと楽しむ二十四節気:晴明・穀雨、春の土用

季節感を昔ながらの暦から味わってみようと、今年は「節気」に注目しています。

4月5日頃から4月19日頃までの時期は、二十四節気の5番目、「清明」にあたります。

4月21日頃から5月4日頃までの時期は、二十四節気の6番目、「穀雨」にあたります。

一個ずつ分割して書くつもりで始めたのですが、いろいろ資料を見るにつれ、そこまで細かく分類するのに無理があるかも。マニアでなければ新暦とのズレが回収しづらいかも。としみじみ思うようになりました。

子どもと季節感を共有しつつ、暦を楽しんでみるぶんには、まとめてみてもいいかなぁ、と。

そこで今回は、五番目と六番目をまとめてみました。

清明ってなに?

二十四節気は太陽暦の1年を24等分したものです。詳しくは立春の項を参照。

清明は、前述のように二十四節気の5番目、4月5日頃から4月19日頃までの時期です。

一月、二月、といった月を二十四節気から見ると、それぞれの月は、「節気(節)」(二十四節気の奇数番目)と「中気(中)」(偶数番目)から成り立っています。

旧暦の三月の節(奇数番目)に当たるのが、清明なんですね。

清明の意味

日本気象協会の「季節のことば」によると、清明の定義は「麗か(うららか)」。

生きとし生けるものたちが清らかに生命を輝かせる……。
明るい、春にふさわしい雰囲気の字面ですよね。

清明のころの行事

4月8日に花祭りがあります。お釈迦様のお誕生日ですね。

これが! 
お寺さんの行事だからか、新暦の4月でなく旧暦気分で行われる機会も多いです。

でも、旧暦と言いつつ、本当の旧暦の4月8日で行わずに、1ヶ月ずらしただけの新暦の5月8日に行ったりするんですね。

実際行うのは立夏に入ってから、というケースも多いのではないでしょうか。

いろいろ、新暦と旧暦を現代の都合で行ったり来たりで、わかってきてみると、暦の運用って面白いなぁ、と思います。
(そう思うと、この記事書き始めて良かったです)

我が家の場合に、利便に合わせた暦の運用の、最たるものなのが、お雛祭りです。

だいたいお雛様をそんなに前から準備できないので、新暦の3月3日の直前か当日に出して(旧暦的にはそんなにおかしくない)、旧暦にしまう、というようなことになったりしています。私の地元が新暦の4月4日にやっている場合もあったのも影響しています。

なぜか娘が、「お嫁に行けなくなるー!」とお雛様をしまうのが遅れるのを大変嫌がるので。
どちらも三月三日なのだよ、と、言い含めてなだめています。

それをお花祭りに適用すると、だいたい新暦の4月8日はバタバタしているので、そしてゴールデンウィーク明けの5月8日もまだホッとしていたいので、旧暦の5月8日(今年、2018年は5月22日。来年2019年は5月12日、2020年は4月30日。ばらつきありますよね)に、お花祭りの甘茶を頂こうかと思います。

甘茶、美味しいですよね。

砂糖抜きでも甘いので、子どもたちも喜びます。

 

穀雨ってなに?

穀雨は、前述のように二十四節気の6番目、4月21日頃から5月4日頃までの時期です。

旧暦の三月の中(偶数番目)に当たりますね。

穀雨の意味

日本気象協会の「季節のことば」によると、穀雨の定義は「穀物が芽吹くころ」。

立春から立夏までを締めくくるのが穀雨です。

ああ、もうすぐ夏が来るのね、という時期にふさわしい、現代でも、初夏のムードが漂う気候ですね。洗濯物が乾きやすいのが、嬉しいです!

穀雨のころの行事

雑節として分類されていますが、八十八夜があります。5月2日頃ですね。

立春から八十八日目にあたるから、八十八夜。わかりやすい。

5月4日頃までが穀雨で、5月5日から立夏に入るので、八十八夜は、本当に、夏の直前なのがわかります。

「夏も近づく八十八夜」と歌った歌がありますが、確かに! 夏の直前だし、歌の通り、若葉が茂る季節です。

なるほど茶摘みが似合いますね……。

中国陰陽五行では、春は木にあたります。
その「木」の気が、八十八夜ころには植物に満ち満ちている。

そんな生命力溢れる新茶を飲むことで、無病息災、長寿を祝ったそうですよ。

八十八夜につんだお茶をリアルタイムで飲むのは難しいけれど、ここは覚えておいて、新茶を飲みましょうね!

春の土用:清明・穀雨の時期に気をつけたいこと

この項、清明、穀雨をまとめた裏テーマが、春の土用です。

土用は夏が有名ですけど、年に4回あります。

立夏の前の春の土用が最初の土用。
清明の終わりから、穀雨にかけて、土用です。

土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつである。

俗には、夏の土用(立秋直前)を指すことが多く、夏の土用の丑の日には鰻を食べる習慣がある。

各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼ぶ。最後の日は節分である。

Wikipediaより

年度始めなうえ、季節の変わり目、なかなかストレスフルな春の土用は、そもそも体調を崩しやすい時期。

胃腸を壊しやすく、だるくなりやすい時期です。子どもを見ていても、ほんのちょっとお腹がゆるい印象があります。

土用には真ん中という意味もあるそうです。

体の真ん中はお腹。
消化が弱くなる時期だと思って、いくら暑くなってきても、氷の入ったドリンクをどんどん飲んだりせず、暖かいお茶もとりつつ、胃腸を休めましょうね。

春の草、よもぎはむくみをとる作用もあるので、この時期とるのは理にかなっています。

甘茶、新茶とお茶づくしですが、よもぎ茶もいいですよね。

 

【参考文献】

季節のことば」(日本気象協会 編)

 

 

 

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執筆者について

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本やムックの編集者、時々ライター、一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事。3人の子を育てる高齢出産ワーキングマザー。編著に『子どもを守る自然な手当て』、企画・翻訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』『親子で楽しむ おむつなし育児』など。大人向けのノンフィクションや小説、実用書、児童文学、絵本など、多くの出版物を編集・製作中。趣味はマンガ読み。

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