熱を出さないと治らない
今ちょうど旬だったので、
熱を下げる話を書いてきましたが、
お熱そのものは悪いものではありません。
以下、小児科医の先生のご本からの、引用です。
熱とはどんなもので、どのようなはたらきをするのでしょうか。発熱は病気ではなく、 体温の上昇であり、たいていはウイルス性感染もしくは細菌性感染への反応です。(中略)熱は、
●感染症の勢いを弱めます。病気の原因となる細菌は、より高い温度のなかで生き延びづらいからです。
●外敵となるウイルスや細菌が必要とする、血流中の鉄分の量を減らします。ですから外 敵は栄養不足で増殖できなくなります。さらに、
●体内の細菌を殺す白血球の活性を高めます。アセトアミノフェン系やイブプロフェン配合の解熱・鎮痛剤のメーカーは、熱はどんな ときでも抑えるべきものであると、明らかに信じこませようとしています。けれども熱は ウイルスや細菌の増殖を遅らせ、免疫反応を刺激することで、からだがウイルスや細菌と 闘うのを手助けします。薬剤に手を出し、子どもの熱を下げてしまうと、回復が遅れる恐 れがあります。熱は出るにまかせたほうが、風邪やインフルエンザ等のウイルス性症候群 から早く回復し、症状も軽くすむ可能性が高いという研究結果が増えています。ありふれ た感染症にかかった子どもたちを調査したところ、解熱剤で治療された子どもたちのほう が、病気が長引いたという研究結果も複数みられます。
上の本の、「15章 発熱」からの引用でした。
ね、薬をあげる意味が、よくわからなくなりません?
処方箋を特に必要としなくなると
病院に連れて行くのって、
もっと重大な病気が隠れているのではないか?、と、
疑わしい時だけになります。
だから、ものすごく回数が減ります。
結果、楽になるんですよねー。
いつ病院に連れて行くのか
今回、自分でも書いている
熱をぶり返させない方法を守らなかったので
3番目の症状をこじらせてしまい、
久しぶりに受診するかどうかで迷いました。
そして上の本の下のあたりを読み直しました。
で、改めて、いい本だな、と思って(笑)
熱を経過に任せるというアドバイスは、(中略)深刻な病気もありうる状態を、無視しろ ということではないのです。次のようなときには、すぐに医者を受診してください。
●二か月以下の赤ちゃんに熱がある(中略)
●大きめのお子さんの熱が下がらず、家庭で手当てをしても、三日以内に反応がみられな い。
●熱が呼吸困難と関連している。お子さんが休んでいるあいだに、息が苦しくなっていな いか、ゼーゼーしていないか、注意してください。
●赤ちゃんあるいは子どもが、飲み物あるいはおっぱいを拒否する(脱水症状の危険があります)。
●お子さんが、熱が下がったあとでも始終横になり、遊びたがらず、水分もほしがらない (もっと深刻な病気を抱えている恐れがあります)。
●怒りっぽい(制御困難)、腹痛、歩行の異常、排尿時の痛みといった症状がみられる。
上を読んで、該当しない、と思い、子どもの睡眠を優先させました。
そして、ぐっと良くなったので、あそこで動かさなかったのは
良い判断だったなと思っています。
自分で訳しておいてなんですが
というか、だからこそ自分で翻訳本を企画したのですが、
この本は、自然な子育てをしたいと思った場合、
ひと通りのことがわかる、入門書としてとても良い本です。
機会があったら手に取ってみてください。
今回、病院に連れてく前に読み直して、
内容をすっかり忘れていたので(笑)
ああ、読んでよかった、と思ったので。
で、病院に連れて行く時間を手当てに当て、
半日、本気で手当てして、見事に快方に向かいました。
最近は、あんまりお手当てしてなかったんですね。
3番目の子は、さすがお腹にいるときのお手当てが
潤沢だったようで、元気なので、
一晩熱出したらだいたいそれで終わっちゃうんですよ。
だから、あまり手間をかける必要がなかった。
今回、私が悪いんですけど、
母乳経由で色々余計な負担をかけすぎちゃってたのもあり、
ガーッと排毒した模様です。
どんな手当てをしたか、せっかくだから後ほど書きますね。
どこまで書くかは書きながらかんがえます。
(ここには書きづらいものも大いにあります。
薬事法的に、とか、手に入りづらい、とかね)
お熱の手当て、続きはこちらです。
追記:
その後、簡易版ですが、どのように手当てしたか、書きました。
なんとはしかでした……
手強かったわけです。
はしか(麻疹)の手当て:簡易版
☆ 望月 索 ☆
“ちょうどいい”自然なくらしとお手当てアドバイザー