乳幼児は読み聞かせで何を聞いている?
ことばがあまりわからない乳幼児に読み聞かせるとき、一体何を聞いているのでしょうか。
ことばはわからないけれど、何かを一生懸命に聞いています。
それは……「息」なんですって。
対話師の先生に教えていただきました。
小さな子どもは「息」を聞いているんだそうです。
だから、お母さんが上手に息ができている、
読み聞かせや歌は、とても良いのだとか。
子どもは息を聞いている
息だと指摘され、私は初めて、
オノマトペで構成される本の読み方がわかりました。
物語のないオノマトペの本って、
どうやって読んだらいいか、
付き合い方がわからなかったんです。
どちらかというと、つまらないなぁ、と^^
意味を伝えるでなく、
音を楽しんで読む。
息を伝える。
なるほどーと思いました。
子どもに、のびのび息ができている音を聞かせる。
ともすれば呼吸って浅くなるから、
ちゃんと息が吐けている状態で
音を伝えられる機会ってあまりないですものね。
それを聞くことで、子どもは息の仕方も覚えます。
それ以来、オノマトペだけの本を、
のびのびと読めるようになりました。
おすすめのオノマトペ絵本3冊
オノマトペの絵本は息を聞かせるのに最適です。
折しも、3番目の子は、オノマトペの絵本が大好き。
オススメの絵本を3冊ご紹介します。
(1)『もこもこもこ』谷川俊太郎/元永定正
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有名なこの本を、一番愛しているのは3番目。
どの子にも一度は読んでますけど、
私自身が物語のない絵本との付き合い方がわからず
字面だけ読んでいた時代より、
「気持ちのいい息」を届けるつもりで読んでいる今のほうが
聞き手も楽しめているのではと思っています。
(2)『んぐまーま』谷川俊太郎/
大竹伸朗
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3番目には、今より小さい頃、
何度も何度も読んでくれとせがまれました。
(「もっと」の手話でね^^)
これのオノマトペは、かまずに読むのが、なかなか難易度が高いです!
(3)『かっきくけっこ』谷川俊太郎/堀内誠一
そして、どの子も好きだった本が、下の本。
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ここまでの3冊、どれも谷川俊太郎さんですね。
すごいですよね。
3番目に至っては、『かっきくけっこ』が、すべての絵本のなかで、今一番のお気に入りです。
食事の支度中でもなんでも、
困るくらい持ってきては読まされます。
物語のないオノマトペ本との
つきあいかたがわからない頃でも、
この本の、アイウエオに則ったオノマトペは、
親にとってもとっつきが良かった。
親がそうだからどの子も好きだったのか、
また、日本語の基本音は興味を持ちやすいのか
理由は不明ですが、
本当に、どの子も、この絵本は好きでした。
なんでちゃんとアイウエオじゃないのか、
親としては最初は不思議・・・というか
ちょっと不満(笑)だったんですけど、
オノマトペとしてはそのほうが楽しいし、
いろんな息遣いが入っている。
なので、今は、その違いを楽しんで読んでます。
で、それを、今、3番目は、
笑いながら聞いています。
笑いながらですよ!?
だぢづでどどど〜
とか、スッゴク面白いらしい。毎回笑います。
私自身が楽しんで読むように変わってますから、
子どもも聞いていて、楽しいのだとは思うのですが、
声を立ててウケていると、なんだか面白いですよね〜。
楽しい息を聞かせてあげたい
というわけで、読み聞かせる時に、
ちょっと「息」を意識してみてください。
物語を伝えようとするあまり、急いで読みすぎないで
子どもが楽しい読み方を、してあげられるように
なると思います 🙂
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