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目が悪くなるのは遺伝?子どもの視力を守るためにできること

目が悪くなるのは遺伝?子どもの視力を守るためにできること

小さな画面を見る時間が多いと思えてならない、いまの子どもたち。

スマホだろうがノートパッドだろうが、あっという間に使えるようになりますよね。

目が悪くならないかな、と気になります……。

 

子どもたちの視力の現状

統計的に有意なデータとして現時点では最新の、「学校保健統計調査−令和元年度(確定値)」の概要をみて驚きました。

(注:昨年度の学校保健統計調査は、コロナの影響で有意なものが存在しません)

裸眼視力 1. 0 未満の者は,小学校,中学校及び高等学校で過去最多。」

過去最多でない幼稚園についても、「26%もの園児が裸眼視力1.0未満」。

実際どのような数字かというと、

小学校 34.57%

中学校 57.47%

高等学校 67.64%

の人たちが、裸眼視力1.0未満。

小学校で3人にひとりもの子どもが1.0もないの?

それは、たしかに目が悪い子が多い気がします。

 

子どもの視力低下が世界的に問題になっている

日本だけでなく、世界的にも子どもの視力低下が大きな問題になっています。

画面を見る時間が長くなっているから……と、日本でもいわれているような指摘が、どこの国でもなされているようですね。

子どものころから目のトラブルを抱える人が増えるということは、大人になってから深刻なトラブルに発展する人口も増えるということ。

世界的な近視人口増加への危機意識から、国際的な研究が進んでいるみたいです。

 

目が悪くなるのは遺伝?

わたしが子どものころ、親から「自分がひどい乱視なのであなたも気をつけないと乱視になる」というようなことを言われていたので、なんとなく、親の資質が遺伝するものかと思っていました。

そういうかた、ほかにもいらっしゃいませんか?

遺伝と環境のどちらが優先するかの研究がなされています。

シンガポールとオーストラリアの華僑の子どもの近視率を比べた結果、シンガポールの子どものほうが、近視率が高かったそう。

その研究により、

遺伝よりも、環境のほうが近視の原因になる、視力の低下は環境で防げるものだと、科学的に確定できたとのことです。

なので、国によっては、視力低下を防ぐような政策を採用しているそうです

残念ながら日本にはそのような政策がありませんが、それが世界標準ではない、ということですね。

「わたしの目が悪いからしょうがない」というふうに、親が誤解してはいけない、ということでもありますね。

もちろん遺伝要素がまったくないわけではなく、環境への感度が高いから配慮したほうがいい、ということなのかもしれないです。

 

子どもを近視にしないために気をつけるべき科学的事実

で、環境要因の一番手が、どうやら太陽光にあるんだそう。

「屋外で過ごす」時間が絶対的に必要なんですって。

目を傷めるようなまぶしい光が必要なわけではない。

ひかげや曇りの日くらいの明るさでいいので、屋外で日に2時間過ごすのが、視力を保つのに必要な要素です。

10代の8割が近視の台湾では、学校教育で意図的に屋外活動をとりいれて、有意な変化が生じているそうです。

紫外線の近くにある帯域の光線が、近視になるような目の変形を正すという説も見かけました。

目のかたちに影響するということは、補正力があるということでもあり、

低年齢、学童期の子どもほど、外で過ごす時間を意図的に作ることで、近視の発症を抑えられるみたい。

一方、紫外線カットしすぎて治す波長の光線も目に届かない、という説も見かけました。

(「紫外線カットしすぎ」ると、背を伸ばすのに必要なビタミンDも作られなくなるので、今の日本だったら、カットしすぎないよう気にしたほうがいいと思っています)

お日様を避けすぎるのは、よくないですね……

コロナ渦の影響もあるのでは?

うちでは、現時点では、小さい子の視力が微妙です。

上の子につられて画面を見る機会が多いからだと思っていましたが、コロナ禍で、園の屋外活動が少なかったことも影響しているかもしれません。

散歩もほとんどないような、ソーシャルディスタンスの一年間でしたから……。

最近は、公園でがしがし遊ぶほどつきあってあげられなくても、なるべく外に出すように気をつけています。

 

子育てで大切なことはえてしてすごく基本的なこと

歩くことが思っている以上に大切だったり、光を浴びることで視力が保たれたり。

動物として当たり前に感じられることを、しゅくしゅくと行うことが子育てなんだと思えてなりません……。

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執筆者について

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本やムックの編集者、時々ライター、一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事。3人の子を育てる高齢出産ワーキングマザー。編著に『子どもを守る自然な手当て』、企画・翻訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』『親子で楽しむ おむつなし育児』など。大人向けのノンフィクションや小説、実用書、児童文学、絵本など、多くの出版物を編集・製作中。趣味はマンガ読み。

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