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火傷を温めることの是非について

「火傷を温める」ことの是非が一部でえらく話題になったらしく
うちの旦那さんにまで「これどう思う?」と聞かれました。
http://ameblo.jp/chemifree/entry-12196979629.html

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炎上するほどバッシングするのもわからないですが、
ホメオパシーバッシング(ホメオパシーを使う人バッシング)
にもなっているらしく、
なんだか不思議なので、ちょっと書いてみます。

私自身も、旦那さんの周囲では
「ホメオパシーを使う」の一点だけで、
ネタとして面白がられてるも含め、揶揄されてるらしいですけど。

ホメだとなんでそんなに許せないの?
プラセボでも効くならいいじゃない?

火傷を温めることについて

火傷を温めること自体は、
ホメオパシー(同種療法)について聞いたことのある人なら、
日本での系列問わず、いろんなところで聞いてる話だと思います。

私自身、初心者向け講座で習った時に聞きました。
指のやけどだったら火傷した指をくわえて、
体温で保つ方が綺麗に治る、
とにかく冷やすように言うのは日本ならではですよ、という文脈だったと記憶しています。

調理中にやけどしたユダヤ人シェフが
絶対冷やさないのを学生時代に横で見たことがあるので
(冷やしてる暇がないのもあるかもですが)
素直に納得しました。

冷やしたほうがいいよ、という日本人のアドバイスを聞かず、
彼は、ワセリンを塗りこんで治してましたね。

・火傷の程度は火傷した時に決まっているから、冷やさないと
進行するということはない
・塩素まみれの水が火傷にプラスに作用するとは限らない
・流水で流さず、油で保護して外部刺激を減らした方が痛まない

というのは、ホメとは全く別の文脈で見たことがあります。
これに関して、裏はとってないです。
今度医療従事者と話せる機会があったら、聞いてみようと思います。

そして私はイトオテルミーを使うので、火傷は温めます。
というかテルミーかけます。

テルミーは火傷によく効きますよ。
温熱療法ですからもちろん温めます。

公式には冷やしてからテルミーかけろとなってると思いますが、
別に冷やさなくてもテルミーかけちゃいます。
ヒリヒリするけど、ヒリヒリが治った後は、
経過が早いと思いますね。

テルミーが火傷に効きますよ〜!と言っても
そんなにバッシングは呼ばないと思うんですけど、
テルミーの方が勢力が小さいから? 
煙に薬効があるから?(と、言ってはいけないと思いますが)

アロマもエッセンシャルオイルで治しますよね。
ラベンダーあたりでしょうかね?(これもまぁ言っちゃいけないと思いますが)

「火傷を温める」は、ホメオパシーが効く理由の説明に使われますが、「温める」という物理的行為が介在するので、そもそもレメディの効果効能の是非とは話が別ですよねぇ。

なんでそんなにホメオパシーを批判したいのか、よくわからないです。
同じくらいの温度で、宗教やスピリチュアルなものも批判なさるんでしょうか。炎上するほどの動きが生まれるのなら、それより感情的なのでは、と思ってしまいます。

ホメオパシーが商売として成立してるから、嫉妬を呼ぶとか?
でも鍼とかカイロプラクティックも大きな勢力ですよね?

物質が入ってない単なる砂糖玉に付加価値つけて売るのは詐欺だ!というのなら、プラセボくらいの効果しかないお薬もあると、お医者さんから聞いたこともあります。

薬の営業さんに、提示されたデータを見せられ、これってプラセボだよね?と聞くと、ちゃんと効いてるってことですよとお茶を濁された、みたいな感じの話。直接聞いたので、都市伝説ではないと思います。

旦那さんにそう問いかけると、
そういう薬は淘汰されるという暗黙の了解になってるんだよ、との返答。
世紀単位で淘汰されてないホメオパシーは、逆に、
効くと言って差し支えないのではとうっすら思いました。

レメディに対する考え方

わたしがレメディについてそんなに公に扱わないのは
(「はしかの手当て」では珍しくたくさん書きましたけど・・・)
旧薬事法的な観点から、職業的にちょっと抵抗があるのと、
人それぞれの要素が強いから。
そして何より、薬の処方的な使い方は、
ちょっとちがうと思っているからです。

こういう症状の時はこのレメディを与える、
それが効かなれけばこれとこれを……では、
根本的な発想が薬と変わらない。
どこまでもレメディしかないのではなく、
いろんな手段を組み合わせるのが、効果的なお手当てだと思っています。

だから、ホメオパシーについては、
いろいろ補足説明できる、対面でお話しできる機会に、
話題に出す方が多いです。

私のお手当ての先生は、とある療法のプロですが、
幸いにして、引き出しは多いほうがいいとはっきり口にしてくださる人なので、ホメオパシーは引き出しの一つなんですね。
で、その引き出しは、
お薬みたいに使用するのは勿体無い、と思うのです。

もちろん緊急な事態にはレメディはとても便利で、ありがたいです。

 

ホメオパシーは一度は勉強してみる価値あり

自然療法、代替療法に興味のある人は、
ホメオパシーは、
本を読んでみるでも、初心者向けの講座に出るでもいいので、
一度は勉強してみるべきだと思います。

症状の見方を訓練できるところがとてもいいです。

本当に細かく分類されています。
その細かい分類が、プラセボを生じさせるのに効果的と、
ホメオパシーや鍼やカイロプラティックなどを一刀両断に切った
『代替療法解剖』に書いてありますね

(この本、きちんと検証してるので面白いです。
ホメを批判する人は、感情的な言葉を紡ぐのは不毛だから、
こういうのを論拠にされた方がいいんじゃないですかね?
科学的にホメオパシーの効果を立証するとは
どういうことかよくわかりますし、
ホメオパシーの効果を科学的に立証したくて研究結果が捏造された話とか、
素朴に面白いですよ。
代替療法を使う人も、一度は読んでおいた方がいい本だと思います)

例えば鼻水や咳の状態、
症状の右や左への偏り、朝昼晩と時間との関連、
全体の経過を、医師に説明するのにも
ホメオパシーのレメディの選び方で培った観察眼は、大変役に立ちます。

子どもを持って、ホメオパシーのことを知る前には
そもそも細かい症状に対する、着眼点もありませんでした。

痛みや痒みや位置を言葉にするのは、
一般に難しいと思うんですが、
そういう語彙が豊富になりますよ。

子どもへの症状のヒアリングって、
子どもの語彙が少ないのでむっちゃ難しいですが、そういうのも、上手に言葉にしてあげられるようになります。子ども自身も、自分の症状を人に説明できる大人に育つでしょう。将来その子の助けになると思います。

親が子どもの一番の主治医です。
観察眼を養うためにも、
一度はホメオパシー、学んでみてはと思いますね〜。

“ちょうどいい”自然なくらしとお手当てアドバイザー
 望月 索 ☆ 

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執筆者について

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本やムックの編集者、時々ライター、一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事。3人の子を育てる高齢出産ワーキングマザー。編著に『子どもを守る自然な手当て』、企画・翻訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』『親子で楽しむ おむつなし育児』など。大人向けのノンフィクションや小説、実用書、児童文学、絵本など、多くの出版物を編集・製作中。趣味はマンガ読み。

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