一般社団法人 日本マクロヘルス協会

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自然な手当て

葛根湯を飲む前に、本葛・葛粉で風邪に負けないからだ作り

葛根湯を飲む前に、葛で風邪を予防する

そろそろ寒くなってきたので、風邪の予防を考えたいところ。
今回は、これからの季節にぴったりの自然食材「葛」について
書いてみます。

葛には整腸作用があります。だから、免疫力の向上に役立ちます。
葛は体を内側から温めます。だから、寒さが原因の風邪の備えとなります。

ということで、今回は本葛(葛粉)を取り上げます 🙂 

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葛根湯でおなじみの葛

風邪をひいたら葛根湯……という人もいらっしゃるかもしれません。
落語に「葛根湯医者」というのがあるそうで

来る人来る人に漢方薬の一種である葛根湯を薦める医者がいた。

「頭が痛い? 頭痛ですね、葛根湯をおあがり。次は胃痛? 葛根湯をおあがり。今度は筋肉痛? 葛根湯をおあがり。次は…」
「先生、私は単なる付き添いですが」
「付き添い? 退屈でしょう、葛根湯をおあがり」

——Wikipediaより

笑っちゃいますけど、でもそんな感じで葛根湯を飲む人、たまにいますよね〜。

「葛根湯医者」のような葛根湯のとりかたにはもちろん問題があって 😉 
葛根湯は、いつ飲んでも効くわけではないそうです。

専門家の言によると、葛根湯は、風邪の初期に効くものです。
しかも、発汗作用があるので、早く汗をかいて治してしまいましょう系の、
「熱もあるけど寒けのほうが強い」風邪に、効果があるそうです。

つまり、熱っぽいけど寒けはない風邪とか、
夏の風邪には、葛根湯は向かないということです。

夏はただでさえ汗をかく季節。
もっともっと乾燥すると、からだはしんどいです。
肺が乾いて、咳が止まらなくなるそうです。

だから、秋口で、まだ乾燥に慣れていない時季は、
葛根湯に頼ると、肺が乾いて風邪が慢性化して、
冬にもっと重い風邪をひく原因になるかも?

漢方では、そういう時季は、
解毒作用のある「銀しょう散」などをすすめるそうです。

乾燥に慣れてからの秋以降に、
葛根湯が活躍するというわけですね!

葛根湯には「葛根」の字の通り、葛の根が含まれています。
「葛根」の現代医学的な効能をあげると、
「発汗・止渇・鎮痛作用。肩の筋肉を緩める」となります。

ここではあまり漢方薬に踏み込まず、
「葛には発汗作用がある」→ 葛は体を温める
というところに注目したいと思います。

葛根湯には葛根以外の成分(麻黄など)も加えられているので
葛粉には葛根湯のような効果・効能はありません。
が、葛粉も同じ、マメ科の野草「葛」の根からできています。

東洋医学的にいう葛根湯の作用、
体を温めながら発汗させ、これによって『風寒』の邪を体外に追い出す」作用は、
葛そのものにも、おだやかに備わっているんですね。

漢方薬のお世話になる前に、
葛を生活に取り入れて、風邪を防いでみませんか。

葛は腸を整える

マクロビオティックではよく言われていますが、
葛には整腸作用があるそうです。
体を温める作用はもちろんのこと、

保温・保水にすぐれたおなかの回復薬。(中略)
くずのでんぶん質の、きめ細かいなめらかな粘りけが腸壁をやさしくおおい、腸の荒れを防ぐと同時に、からだに必要な水分や養分をとどまらせて(中略)くれます。

——「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て」より

陰陽でいえば、葛粉は中庸から弱陽性のパワー。
中庸に近いのだったら、あまり気にせず、生活に取り入れやすい食材ですよね?

腸に優しい食材は、免疫力を上げたい人の強い味方です。
免疫細胞の約7割は腸に集中してるんですって。

だから、腸をいたわって温めれば、風邪をひきにくいからだになるんですね。

片栗粉でなく、葛粉を料理に使う

で、生活への葛の取り入れ方です。
一番簡単なところでいうと、
片栗粉でなく、葛粉を料理に使いましょう!

ね、簡単でしょう?

寒くなってくると、からだを温める料理を食べたくなりますよね。

とろみをつけたい機会も増えると思うのですが、
そのとろみを、片栗粉でなく、葛粉でつけてみてください。

使い方は片栗粉と同じです。
適量を水に溶いて、加熱すればいいだけ。

スープを作るときにも、ほんの少しのとろみづけに、葛を溶きましょう。
冷めづらくなるし、冷える時季のとろみは
なんだかやさしくて嬉しい。
生姜パウダーとかもあちこちに忍ばせるとなおいいです。

葛粉と片栗粉の違い

葛の方が、片栗粉よりも保水効果が強いので、
時間をおいても水っぽくなりません。
そういう意味では、葛あんを使ったものは、お弁当にも向いています。

また、片栗粉には、からだを冷やす作用があるんですね。

冷やす片栗粉を温める葛粉に変えるだけでも、
いろんな料理が風邪ひき予防のやさしい食事に変化しますよ。

葛粉を選ぶときの注意点

気をつけたいのが、葛を選ぶときのポイント。

葛といいながら、片栗粉を混ぜているものもあるそうです。
ちゃんと混ぜもののない、100%の葛を選んでください。

裏側の原材料を見ていただいてもいいのですけど、
葛粉でできているものは、おおむね「本葛」と書いてあるはずです。

私は、いつも下の葛を使っています。
どこまで混ぜものが入っているか、
気にするのは面倒臭いので、
基本食材は、定番を決めちゃうのがいいですね。
これが、わが家の定番です^^

 

葛で腸を整えて、免疫力をアップしよう。
葛で体を内側から温めよう。
というおはなしでしたー。

簡単なので、お試しくださいませ!

参考文献

“ちょうどいい”自然なくらしとお手当てアドバイザー
 望月 索 ☆ 

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執筆者について

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本やムックの編集者、時々ライター。一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事。37歳、40歳、44歳で3人の子を出産した高齢出産ワーキングマザー。編著に『子どもを守る自然な手当て』、企画・翻訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』『親子で楽しむ おむつなし育児』など。大人向けのノンフィクションや小説、実用書、児童文学、絵本など、多くの出版物を編集・製作中。趣味はマンガ読み。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By イシクラヤスミ

    娘が生理痛と生理不順なんで、いろんな情報いただけるとありがたいです。

    • コメントありがとうございます。
      娘さんの年齢にもよりますが、一般論として、あまりに症状が目立つ場合は、一度婦人科受診して、何か大きな原因がないか、みていただいたほうが安心かと思います。婦人科、敷居が高いですけど、病的な原因がある可能性は、潰しておいたほうが安心かも。
      まさに病的!なものがなければ、鎮痛薬や、ピルとか使うよりは、まずは自然な手段でどうにかできないか探っていくのが個人的には好みです。

      慢性的な症状は、ライフスタイルに密接に関わるので、ここもまた一般論でいえるのは、まず「冷え」を確認することですね。いま普通に生活していたら、冷えないわけはないと思います。生理中の痛みである場合、冷えはかなり密接に関わると、月経血コントロールを通して子宮と向き合った結果、確信中。

      子宮の冷えを取るには、と書き出すととても長くなるのですが(上の葛だって冷えとりですよね)、やはり一般的なところで、食生活に気をつけることと、生理用ナプキンは、ジェルになる吸収体を使ってないものに変えてみるのはアリだと思います。布ナプ難しかったら、有名どころでナチュラムーンとか、使い捨てタイプでいいですよ^^。

      追伸:はっと思い出して、以前書いた、生殖系にもアプローチする薬膳レシピをご紹介します。美味しいですよ。
      http://macro-health.org/yakuzen-kurogoma-recipe/

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