自然な手当て

おたふく風邪の手当て:ワクチンを接種しない場合のリスク

おたふく風邪の手当て:ワクチンを接種しない場合のリスク

はしかの次は、おたふく風邪がわが家に上陸しました。
Macの手当てにわたわたしている間に、娘のおたふく風邪のお手当てもあったわけです。

おたふく風邪

保養中におたふく風邪を発症した男子がいたので、その子からいただけたかな、と思っています。

発症したのは、今のところ第一子だけ。

国立感染症研究所の情報によれば、

2~3週間の潜伏期(平均18 日前後)を経て、唾液腺の腫脹・圧痛、嚥下痛、発熱を主症状として発症し、通常1 ~2週間で軽快する。

なので、まだ可能性はなくはない。でも、

感染しても症状が現れない不顕性感染もかなりみられ、30~35%とされている。

とのことなので、まぁ、他の子どもたちにも、移っているけど発症してないのかもしれない。
わからないですね。

おたふく風邪の症状

この項のみ、後日加筆しています。

我が家で1回めおたふく風邪、第一子の経過観察では、最初からおたふく風邪が疑われる状況だったので、飲み込む時の痛みを子どもが訴える=おたふく風邪と、即、おたふく風邪であると予想できました。

が、その時には第二子には移っていなかったようで、後日、別の機会におたふくであることが予想されました。

でもその時は心当たりがなかったので、おたふく風邪かもと気づくのが遅くなりました。

特に「感染した子ども」と接触がない場合、風邪などとの区別が難しくなってきます。

子どもは語彙が少ないから、「のどが痛い」と訴えてくることもありますし、大人でも、心当たりがないと、区別が難しいです。

確かに喉の近くではありますが、喉より耳に近いところが痛みます。

おたふく風邪とは、流行性耳下腺炎の別称です。だから文字通り耳の下、耳の下から多少顎に至るようなエリアが痛みます

おたふく風邪の定義を見ると、

流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)は、ムンプスウイルス(英語版)の感染によって発生するウイルス性の感染症。一般にはおたふく風邪として知られる。
(中略)
発生に季節性は無く、感染しても症状が出ない不顕感染の場合もある。しかし、一般的に成人が感染すると症状が重い場合が多い。

Wikipediaより

ここでは症状の軽かった子どもの例について書きますが(第2子も第2子も特別なことは特にしませんでした)、後ほど、上にあるように、より重い場合が多い、それが大人に移った場合の感想も加筆します。

では、以下から、お手当てに移ります。

おたふく風邪と予防接種

今回は、発症してすぐに診断されに行ってきました。
病院では、
予防接種を打ってないから重くなるかも。予防接種を打って、軽く済ますのが一番」と言われました。

子どものうちにかかりさえすれば終生免疫を獲得できる病気に、予防接種を打つ時のエクスキューズとして、よく聞く話ですね。

重くなるのかな? もう8歳だし?
と思っていたら。
超〜〜〜軽かったです。

予防接種打たなくても軽いんですけど。

たまにズキッと痛んだようで、
ちょっとは熱も出ましたけど、
最初の48時間、ピークを迎える頃に
ぐったりしがちだったくらいで、
本当に大したことがなく。

あまりに軽かったので、特殊なお手当ての必要はなく、あっというまに自然治癒しました。

一週間くらいは、たまに痛んだようです。

症状が出始めた時に、初期症状に万能な、アコナイト30cをあげたくらい。
あとティッシュソルトを、おたふく風邪仕様で少しあげたくらいですね。

病気の時には絶対使っている、子ども用の冷えとり靴下を履かせたり、風邪用のテルミーかけたり、通常のお手当てはしています。

あ、子ども用の冷え取り靴下は、持っておくと便利ですよ。
うちでは、以下のロングとショートを組み合わせて履かせています。
一つの靴下が絹と綿の2枚重ねなので、大人で言うところの「絹 × 綿 × 絹 × 綿」の4枚重ねになります^^

 

 

 

 

おたふくかぜの診断

おたふく風邪は、終わってから血液検査しないと確定できないそうです。
(後から調べたら症状が出ている間にできる唾液の検査もあるようでした)

初期に行った娘は、おたふく風邪だと思うけど、確率は80パーセント、と、言われました。
両側の耳下腺がきちんと痛くなったのと、ちょっとだけだけども腫れたので、経過の全体を考えたら、まぁおたふく風邪だったんじゃないかな、と思っています。

おたふく風邪の食事

どんなに症状が軽くても、食べる時には、少しは不自由があったようです。

無理に食べさせないのは養生の基本!
ですし、食べると痛い病気ですからねぇ。そんなにあげてないんですけど、食事を欲しがるようになった段階では、普通の病人食にしました。

水分に関しては、水にミネラルを足したり、フラワーエッセンスを足したり、熱がある時同様に、早く経過できるよう、適宜やりましたけど。

とにかく今回は軽かったですから。
通常の風邪ほどにも、工夫はしてないです。

今回病人食として喜ばれたのは、梅醤番茶の葛湯。
おたふくの症状が軽い子なら、さほど酸っぱくないので、これくらいは大丈夫と思います。

病人食

今回のは、下の二つで作っています。

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作り方
 鍋に水と梅醤エキス、それぞれ適量を入れる

 葛を入れる

 かき混ぜて、ほぼ溶けたら火にかけて、混ぜながらぜんぶ溶かしていく。

 出来上がり!と思ったらさらにしばらく練る。テリが出ていい感じになります。

症状は急にやってくるので、
こういうものは、常備しとくと楽だと思います。
薬箱ならぬ、お手当て箱ですねー。

おたふくの症状が重くて、味のあるものはツバが出すぎてつらい人には、上みたいな葛粉を、単に水だけで練って、葛湯にしたらいいかと思います。
質のいいお塩を、ミネラル補給と思って、ちょっと入れるくらいは、してもいいかもしれないですね。

後日加筆:
ここまでは第一子の事例。
第二子については、通常の風邪と同じように、りんごジュースの葛煉りが喜ばれました。

第二子についても、特別なことは特に何もせず、イトオテルミーでちょっと喉元を流したり、飲み込むのが痛いと言うので、りんごのストレートジュースの葛煉り食べさせたりするくらいのお手当てでした。

第二子は普段から梅の味が苦手です。
だから上の作り方を、梅醤番茶ではなく、りんごジュースに変えてあげただけで、意図はそこまで変わらないです。

おたふく風邪と子どもの成長

野口整体の考え方では、おたふく風邪は、生殖器の成長を促す風邪なんだそうです。

今年9歳になる第一子だけ発症したのは、ちょっとわかるような気がしました。

報告患者の年齢は4歳以下の占める割合が45 ~47%であり、0歳は少なく、年齢とともに増加し、4歳が最も多い。続いて5歳、3歳の順に多く、3~6歳で約60%を占めている )。

国立感染症研究所HPより

というのを読むと、
第二次性徴と直結してるとは言えないと思いますが、鍼灸の先生によると、
第二次性徴に備えて、女の子は小学校低学年から、もう子宮を養う動きが始まっているそうです。

なので、女の子は子宮が育ち始める小学校に入る前に足腰を強くしておかないと、足腰を育てながら子宮も育てるとなると目が悪くなるよ〜、
という面白い文脈だったんですけど、「生殖器の助けになる風邪」を、今の娘がやったことで、きっと目にも良かったんじゃないかなぁと思っています。

そしてきっと、子宮の成長の助けになるように、今のチャンスを逃さず罹患する必要が、彼女にはあった、ということかな?と。

人体って面白いですね!

生殖器とおたふく風邪

生殖器流れでもう一つ。
特に男子のお母さんが気になさる点ですが、生殖機能に悪影響は、及ぼさないのでしょうか。

睾丸炎など、おたふく風邪で生殖器に合併症を起こす確率

高校生男子が何も説明されずにとにかく冷やされた話などを聞いたこともあるので、影響があるのだろうとは思ってましたが、調べてみると、確率的には高くないですね。

思春期以降では、男性で約20~30%に睾丸炎、女性では約7%に卵巣炎を合併するとされている。

国立感染症研究所HPより

上記のうち、おたふく風邪による卵巣炎は、不妊症には結びつかないようです。
もう一方の睾丸炎は、不妊に結びつくものではありますが、睾丸炎にかかったからといって、不妊に直結するわけではないようです。

 思春期前の男児では睾丸が腫れることはありませんが、思春期以後(11~12歳以後)の男性では、流行性耳下腺炎の約30%に睾丸炎が合併します。多くは片側の睾丸の炎症のみですが、睾丸炎にかかった人の10%前後に、両側の睾丸炎がおこります。この結果、両側の睾丸の萎縮(いしゅく)がおこり、無精子症(むせいししょう)(不妊症(「男子不妊症」))になります。
 しかしこの場合でも、男性ホルモンはある程度分泌(ぶんぴつ)されるので、インポテンスになることはほとんどありません。       
(中略)
 流行性耳下腺炎にともなっておこる急性睾丸炎は、1週間くらいで自然によくなります。 (「家庭医学館」〔小学館〕より)

20〜30パーセントのうちの10パーセントだから、
睾丸炎で男子不妊症になるのは、2〜3パーセントくらいの確率でしょうか。

2〜3パーセントをさらに下げるために、睾丸を冷やすんでしょうね。

とはいえ、ゼロではない以上は気になるところ。

睾丸を冷やすとどれくらいの確率で無精子症になることを防ぐことができるかのデータは、今のところ見つかっていません。

何かの検討材料にしていただければ幸いです。

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執筆者について

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本やムックの編集者、時々ライター、一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事。3人の子を育てる高齢出産ワーキングマザー。編著に『子どもを守る自然な手当て』、企画・翻訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』『親子で楽しむ おむつなし育児』など。大人向けのノンフィクションや小説、実用書、児童文学、絵本など、多くの出版物を編集・製作中。趣味はマンガ読み。

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