子どもがぐずぐずした時にどうするのが有効か……?
親の対応の基本について書きたいと思います。
親はまず最初に、子どもの気持ちをきちんと受け止めてあげることが大切です。
そもそも対人関係の基本として、よく言われる事項だと思います。
でも日常で子どもと接しているとつい忘れがちで。
最近改めて、子どもの気持ちを受け止めることの
大切さを実感したので、
今回は、子どもの気持ちを受け止める方法を、
自分でも整理しがてら、まとめたいと思います。
子どもの気持ちを受け止めると聞き分けが良くなる
先日、1歳児と一緒に家族の寝室に向かいました。
お姉ちゃんがもう眠かったので、
部屋の電気は消えていました。
1歳の子は、部屋で、私と二人、ちょっと遊べると思っていたんです。
でももう時間が遅かったのもあって、絵本の一つも読んでもらえない、と察して、ぐずり始めました。
パジャマの上を着ていない状態だったんですけど
(なかなか服を着てくれなくて^^)、
これ以上着ない!と身をよじり始めました。
服を着て、とお願いするのに飽きていた私は、一言、
「遊びたかったね」と言いました。すると、
「うん」と頷いて、素直に服を着て横になりました。
本当は3女も疲れていたのだと思います。
いつもそこまでうまくいくわけではないとはいえ、
気持ちを受け止めると、理屈で説得しようとするよりことがスムーズに運ぶこと、やはり多いです。
言葉も話せないような子どもは理屈がわからないのではなく、説得は通じていても、やり場のない気持ちを持て余してしまうんですね。
そこを上手に受け止めて言葉にしてあげられると、スムーズに次に移れます。
子どもの聞き分けが良くなる話の受け止め方とは
いかに子どもの気持ちを否定しないで受け止めるか。
勘違いしてはいけないのは、
無理に同意したり、アドバイスしたり、慰めたり褒めたりすることが、話を受け止めるということではないこと。
自分に当てはめて考えればわかります。
わが家でありそうなケースですが、何か仕事上でトラブルがあって、
(同業の)旦那さんに話しかけたとします。すると、
1.スマホを見ながら話を聞いていて、こちらの方を見もしない
2.興味を持ったら、私の話を遮って質問してくる
3.頼んでもいないのに状況を分析する
4. 頼んでもいないのにしたり顔でアドバイスをしてくる
というようなことが、いかにも起こりそうです。
私は、別に、分析して欲しくもないし
アドバイスが欲しいわけでもないので、
かえって欲求不満がたまって、不満を訴えます。
すると彼のさらなる反論を招き、
ああこんなことなら言うんじゃなかった!というパターンに陥ります。
親が子どもに、
1 何かをしながら(向き直らないで)話を聞く
2 話を遮り質問する
3 状況を分析する
4 アドバイスする
というようなことをすると、上の私と同じような気持ちを
子どもにもたらしかねません。
小さい子どもの場合は3や4により、言葉にしてもらって
フラストレーションが晴れることもあるかもしれませんが、
多少大きい子の場合は、かえって不満がたまる可能性も高いです。
さらに、
5 慰める
6 褒める
7 感情移入してみせる
という行為も、内容によっては、かえって
お母さんに馬鹿にされている、
お母さんは嘘をついている、と思いかねません。
大人だって過剰な同意や同情は疑うでしょう?
子どもも同じです。
まだ言葉の出ないような小さな子には、
いわゆる「子どもだまし」も確かに効くのですけど、
意外とね、真意というのは伝わっているものです。
一生懸命聞いていたら一生懸命聞くことを子どもは覚える。
聞き流していたら聞き流すことを子どもは覚える。
子どもの反応が鏡だと思うと、わりと恐ろしいです。
今真ん中の子が、話を聞くのが少々下手なのは、
こちらがあまり彼女の話を
聞いてあげられていないからだと思っています。
今朝も、「大人の話を遮らないで」と注意しました。
実際遮られると困るのですけど、注意したあとで必ず、彼女の話を聞く番を作れているか。
自問自答しつつ、子どものタイプも見ながら、きょうだい間の関係も見ながら(オネーチャンがいい子なら私はちょっとごねてみる、という住み分けが生じていないか)、対応していかないとなぁ、と常に思っています。
子どもの「気持ち」を受け止める聞き方の基本
基本はシンプルなんですね。
1 注意を傾けて聞いてあげる
*何かを「しながら」聞かない。これ難しいです!
2 「まぁ、あらあら、そうなの、ふぅん」などの相槌で認めてあげる
*質問する、アドバイスする、注意する、などの行為を親にされながら、子どもが自分の考えを子どもなりに組み立てたり解釈していくのは難しいです。相槌で認めてあげることで、こどもは自分で考えやすくなります
3 子どもの気持ちを言葉で表現してあげる
*痛い思いをして泣いている子に、「痛くない痛くない」というよりは、「痛かったねぇ」と、その気持ちを存分に認め、味あわせてあげましょう。だって痛いのは本当なんだから、否定されても、気持ちの行き場がないだけです。逆に、認めてあげると、深いところで慰められます
4 空想で子どもの気持ちを叶えてあげる
*〇〇だったらよかったねぇ!です。何かをどれだけ欲しいかを分かってあげることがポイントです。
私も、何度も何度も自分に確かめつつ、
子どもと接したいと思います。
ただ子どもの方に向き直って話を聞くだけのことが、
忙しいを理由に、ナカナカ出来ないんですよね。
【参考文献】
アメリカアマゾンでずっとベストセラーなのにつられて注文し、
最初に原書で読んでしまったので、日本語訳はあまり参照していません。
お好きな方でどうぞ!
“ちょうどいい”自然なくらしとお手当てアドバイザー
☆ 望月 索 ☆