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ベビーカーやベビーベッド、乳幼児製品の安全性とリコールについて

ベビーカーやベビーベッド、乳幼児製品の安全性とリコールについて

ベビーカーが壊れました

メーカー名はあえて書きませんが、国内メジャーメーカーのベビーカーを普通に押していたら、アームレストが折れました。

子どもが何らかの動きで、ちょっと体重をかけた拍子だったようです。

それなりに使用したあとだし、劣化してもしょうがないだろう、で買い換えて済まさずに、メーカーに問い合わせてみました。

リコールという表現こそ使いませんでしたが、ロット番号を確認され、破損部品は無償交換の対象になるベビーカーだと告げられました。

リコールとは何か

リコール対象になったのは初めての経験でした。

リコールとは、設計・製造上の過誤などにより製品に欠陥があることが判明した場合に、法令の規定または製造者・販売者の判断で、無償修理・交換・返金などの措置を行うことである。

法令に基づくリコールと、製造者・販売者による自主的なリコールとに大別される。

Wikipediaより

上記Wikipediaの記載の別でいうと、今回のベビーカーは、製造者による自主的なリコールに当たると思われます。

欠陥がある製品を製造・販売した企業には、製造物責任法の規定で、損害賠償責任が発生する可能性があります。

それに、実際に消費者の被害が発生すると、企業イメージが低下するリスクがあります。

全体的なリスク回避を目的として、製品の回収・交換・返金など、製造者・販売者が自主的なリコールを行います。

横から見るとよくわかるのですが、折れたアームレストが三角形を作りながら支柱の一部となり、ベビーカーの強度を保証する形になっています。
(メーカー名は塗り潰しています。偽物だったわけではないですよ ;-))

折れてからは、たわむというか、怖くて使えなくなるような部位でした。
ある程度の件数の「折れ」が発生した時点で、元々の強度が足りなかった、というメーカー判断に至ったのではないかと予想します。

ベビーカーで事故!でも、アームレスト折れやすい!でも、話題になったら、そこのメーカー製品を回避しますものね。

カスタマーサポートの対応は丁寧かつ迅速で、宅配業者が引き取りに来て、代車を置いていってくれました。

代車はうちのものより綺麗で(笑)、ありがたく使わせていただきました。

一週間もかからなかったと思いますが、以下のような修理案内書兼保証書が付いて、部品交換されたベビーカーは戻ってきました。
(こちらもヘッダーにあったメーカー名を特定できる部位は、掲載を避けました)

 

「些少ではありますがお詫びの気持ちをお送りいたします」とありますね。
今気がつきました。

何も付いてなかった気がするなぁ。
あるいは、気づかなくて、捨てちゃったりしたのかもしれないです。

乳幼児用品も多数リコールされている

経済産業省のサイトでリコール情報が出ています。
乳幼児の製品を見ていたら、気持ちが悪くなりました……

「誤飲」の可能性を指摘した、心配しすぎじゃないの?というものから、ベビーゲートのロックが構造的に甘くて、勝手に開いて子どもが「落ちた」事故や、幼児用雑誌の付録にカッターの刃が混入している可能性まで。

ずっと、見るだに怖いなぁと思っていた、自転車用のチャイルドシートのリコールもあります。
命に関わる事故も発生しうるわけですよね。

購入時にメーカーに情報を登録するなど、製品に何か不具合が発覚したら、メーカーから直接連絡が来るようなシステムがある場合は別ですが、子ども用品にありがちな、
・お下がりの大型製品
については、特に、使用する前に、リコール情報を調べる必要があると思いました。

製品だから安全だと盲信しないこと

『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』で、ベビーベッドの危険性を指摘している箇所があります。

ベビーベッドのリコール数を確認し、添い寝の安全性を指摘する文脈です。
(添い寝で親が赤ちゃんを窒息させる可能性なんて、実際添い寝を始めたら一笑に付しますが、私も、保健所で最初にそれを聞かされた時、自分は赤ちゃんを潰したりしないのか、心配になりましたからねぇ……)

実際ベビーベッドで死亡事故も起きてるみたいなんですね。

これは子ども用品全般にみられる問題です。たとえば、シンプリシティ社製のベビーベッドがリコールされたのは2005年の12月です。子どもたちに危険があるから、処分するようすすめられた商品ですが、4年後の2009年12月に、そのベビーベッドを使った赤ちゃんの死亡事故が報告されています。(中略)

親たちを脅かして、ベビーベッドや「ハンモック」などの子どもにとって危険のある隔離器具を買わせるよりも、添い寝をしたいご両親に向けて、安全な方法を教育するほうが、はるかに子どもの福祉にかなっています。

『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』より

今回はベビーベッドの文脈ではないですが、「危険のある隔離器具」はいろんな局面でありうるので、とにかく、製品を買ったから、つけたから安全だと盲信してはいけないな、と改めて思いました。

私もいろいろ、子どものための何かを買うことを検討しましたが。

シンプルなのが一番です。

【参考文献】

『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』

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執筆者について

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本やムックの編集者、時々ライター、一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事。3人の子を育てる高齢出産ワーキングマザー。編著に『子どもを守る自然な手当て』、企画・翻訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』『親子で楽しむ おむつなし育児』など。大人向けのノンフィクションや小説、実用書、児童文学、絵本など、多くの出版物を編集・製作中。趣味はマンガ読み。

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