自然な手当て

汗もやおむつかぶれ、かゆい皮膚トラブルの手当て

汗もやおむつかぶれ、かゆい皮膚トラブルの手当て

最近の残暑の戻りで、うちの2歳児は、汗もがかゆいとうるさいです。

季節的に話題にあがることの多い、汗もやおむつかぶれなど、かゆい皮膚トラブルの手当てについて書いていきます。

汗も、おむつかぶれはどういう状態?

どちらも子どもによくある皮膚トラブルですね。

まずは汗もについて見てみると、

発汗時に小水疱や小丘疹が出現する皮膚疾患。(中略)湿疹に似るが、湿疹の一種ではなく、これ自体は皮膚の炎症ではない。(中略)

大量発汗時に汗の管である汗管が閉塞し、汗が皮膚の外に出ずに汗管外(皮膚内)に漏出して発症する。浅いところでの閉塞は、水疱が主にでき水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)という。痒みはない。一方、深いところでの閉塞は、丘疹が主にでき、その場合、湿疹を併発して赤くなるため紅色汗疹(こうしょくかんしん)と呼ばれる。痒みも出ることが多い。

Wikipediaより

最近長女に、手の甲にできた小さな白っぽいプツプツを、「これなに?」聞かれたのですけど、そうか〜、赤いのだけでなく、白くて小さいやつも、浅いところにできる汗もなんですね〜。

Wikipediaには「汗もは掻き壊すととびひになるから皮膚科での治療が必要」と書いてあります。

うちではとびひもお家で治してますから(「とびひの自然な手当て」参照)、汗もじゃ病院にはかからないかな。

次におむつかぶれ。

おむつに付着した尿中の尿素が、おむつ着用による湿潤した皮膚表面に増殖した細菌によって分解され、アンモニアなど刺激物質によって生じる皮膚炎症である。これに加え、汗、大便およびこれらの分解産物により悪化することがある。外的刺激因子が作用した部位にのみ生じる症状で、治療の第一歩は原因となる刺激物質を除去することにある。(中略)

また、消化不良や食物アレルギーによる下痢の場合は、その成分にかぶれる場合もある

Wikipediaより

なるほど。おむつかぶれは、汗もと違い、皮膚の炎症であると。

「治療の第一歩は原因となる刺激物質を除去する」とありますが、実際、こまめなおむつ替えに気を配ることは、当たり前ですが指導されます。

よく聞く話で、私自身、おむつなし育児を始める前に心当たりがあるのですが、おむつかぶれは、布おむつのほうがひどくなる場合があります。カバーと当てている布の数で、かえって蒸れることがあるようです。

紙おむつそのものにかぶれる場合もあるので、紙おむつのほうが通気性がいいからオススメ、という話ではなく。

やっぱりおむつは減らしたほうがいいんじゃない?
おむつかぶれに悩む方は、おむつなし育児のベクトルへと、歩みを進めていただきたいと思います。

おむつなし育児関連の記事はこちらで読めます。

痒みと食生活

口にするものは、汗もやおむつかぶれの症状や痒みにも影響してきます。
食事療法的なキッチリした話をここで書くつもりはないのですが、食生活に気を配ることで、痒みのコントロールができる可能性があることに、触れておきますね。

うちの子を見ていても如実です。
特に、油脂を使っていて甘いものをとると、汗もがパーっとひどくなりますね。

痒みと砂糖

汗ももおむつかぶれも、甘いものをとると悪化します

母乳の子の場合は母親の食生活も影響します。

その理由は、「痒み対策」をご参照ください。

あまりにひどい場合は、夏だけでも、食生活、ちょっと見直されたらいいと思います。

給食等で砂糖のコントロールが難しい場合は、梅肉エキスをちょっとあげてくださいね。

梅干しダメな子でも梅肉エキスは舐めますよ。不思議です。

 

痒みと油

油が影響している人も絶対いると思います。

わかりやすいところでは、サラダ油やマヨネーズは控えましょう。

トランス脂肪酸にリンク付けられる油、酸化しやすい油は控えてくださいね。

汗もを「こまめに流す」

さて、ここからは、より物理的な対処法&お手当て法へと入っていきます。

汗もとおむつかぶれには、皮膚の炎症である、なしの違いはありますが、どちらも、皮膚表面を清潔にすることが基本の対処です。

夏の行水やシャワーって、誰しも気持ちいい。
さっぱりするし、それをしないと汗ももおむつかぶれもひどくなりますよね。

まずは汗もの対処法&手当てについて書いていきますが、うちでも、起き抜け、外出後など、汗をかいた後はこまめに流してあげるのが基本です。
(何をしている時でも、「ながちゅ〜〜」と主張してきて面倒ですが。。。)

お風呂の残り湯も冷めづらい季節だし、最近はお風呂にクレイをひとつかみぶんくらい入れて入っているので、その残り湯で流してあげています。

クレイとは

自然療法に使われることも多いクレイ(粘土)は、泥パックとか、最近だったらクレイ洗顔とか、美容の文脈でも目にします。

クレイそのものに洗浄力があり(私はクレイ洗顔です〜)、皮膚の問題にも強いです。

お風呂に入れることで、ミネラル風呂になるし、自然に浄化してもらえるというか。

残り湯なので、クレイの洗浄作用は減ってると思いますけど、それで汗もを流せば、気持ち効果はあるかなと思っています^^。

うちは、手に入りやすいのとリーズナブルなので、モンモリロナイトを使っています。

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クレイは本当にありがたく使わせていただいていて、人気記事「とびひの自然な手当て」でもクレイのお世話になっています。

汗を流した後は、そのあとしばらく裸で過ごさせます。というか服を着ません。

子どもの特権だし、汗を流した後の涼しさが気持ちいい季節ですしね。

子どもの汗もやおむつかぶれに悩む方は、この際はだかんぼタイムを作ってあげて、おむつの外れてない子はついでにおむつなし育児をやってみる感じがベストかと思います。

汗を流した後にクレイをはたく

お風呂上りに、上にお風呂に入れているとあげた、クレイを皮膚にはたくこともあります。

クレイはシッカロールの類のように、はたいて使うのが一番楽ですが、皮膚疾患がもう痒かったりかきむしったりしている場合は、精油を足してあげると、薬効(と言ってはいけないんですけど)がプラスされます。

私はなんでも国産クレイ(白っぽいモンモリロナイト)で済ませてますが、皮膚刺激のマイルドさで、最初はホワイトクレイ(カオリナイトが主成分のもの)、あるいはピンククレイがおすすめと言われています。

下がホワイトクレイ。

 

下がピンククレイ。

 

上記全て、100グラムのものをあげています。

クレイは高価なものではないですし、せめて分量が100グラムくらいないと、試すには少なすぎて、かえってコスパが悪いと思います^^

ピンククレイとは、ホワイトクレイに脂分の多いレッドクレイを少し混ぜたもの。
肌あたりがとてもマイルドという扱いです。

赤ちゃんや、大人でもひどい敏感肌、乾燥肌の方は、ピンククレイから試してみる方がいいと一般に言われています。

クレイで乾燥する、というのは私はないのでわからないのですけど、石鹸を多用されている方は、クレイで乾燥しちゃうこともあると予想します。

このようにいろんな種類があるので、お心当たりの方は、マイルドなところから試してみたら、乾燥に悩むことはないかと思います。

汗もをクレイで手当てする

汗もの場合のクレイレシピを書きます。

ホワイトクレイ大さじ3杯
マヌカ精油 2滴
サンダルウッド精油 2滴
真正ラベンダー 2滴

クレイが盛んなオーストラリアのレシピなので、マヌカハニーだと言われるとなるほど!と思います。

でもまあ、マヌカの精油を持ってる人は少ないだろうなぁ。

精油を完璧にそろえる必要はないので、上記レシピの中にお持ちの精油があったら(サンダルウッドと真正ラベンダーくらいならもっといても汎用性が高いかと^^)、まずはスプレーボトルで精油ブレンドを作ってから、ふたつき容器に入れたクレイにふきかけてください。

それから容器を振って、ダマにならないようにした方が使いやすいです。

マヌカ精油は持ってないけど、マヌカハニーをお持ちだったら、ひどい幹部には蜂蜜混ぜた湿布をしてあげるのもいいかと思います。マヌカは何かとプラスの作用がありますからね。

蜂蜜の量は、クレイの5~20パーセントと言われています。
蜂蜜も肌あたりをやわらかくします。
だから、最初はまずは多目から、とアドバイスされます。

内服じゃないけど、0歳ちゃんだから生蜂蜜は気になる、という方もいらっしゃると思うので、蜂蜜避けたい場合は、メープルシロップでも大丈夫ですよ。

イトオテルミーで汗もを手当てする

もちろんテルミーお持ちの方は、吹き付けするなり、スコープかけるなり、冷温器で掻いてあげるなり、テルミーを存分にご活用ください! 

うちも、かゆいと子どもがねだってきてうるさいので、お風呂上がりの第一選択はテルミーです。
(時間がなければクレイをはたいて終わりますけどね〜)

おむつかぶれを「こまめに流す」

上にも書きましたが、おむつかぶれの場合は、そもそも皮膚の炎症の原因物質を除去するのが大前提。

薬を使う場合はそこまではっきり言われないかもしれませんが、薬を使わない筋からは、おむつかぶれは、ひどい場合は、いちいち流してよく乾かしてからおむつをつける、を指導されます。

でも、おむつを替えるたびにいちいち流しに行くのってかなり面倒ですよね。

おむつかぶれをお茶で治す

長女がおむつなし育児を始める直前、ひどいおむつかぶれになった時、結局私は、よもぎ茶で治しました

古布を切ったものによもぎ茶をたっぷり浸してふいて、ちゃんと乾かしてからはかせたら、みるみる良くなりました。

さすが、東城百合子先生も何かとプッシュなさっている、よもぎです。

よもぎ茶は、野草だし、まだ産地を気にしておくとして(私がおむつかぶれに使った時は、3.11前だったので……)、無農薬・奈良産の下記が、リーズナブルで、ティーバックだから、赤ちゃんいて忙しい時も扱い楽だし、使いやすいかと思いました。

 

上記は30包で1袋なんですけど、たくさん使いそうな方は、最初から2袋セット購入したらいいのではないかしら。

よもぎ茶は、ノンカフェインであることと、利尿作用があって血流も良くなるので、一般に産前・産後のむくみ対策にもお勧めされています。

私の友だちも、「産後は赤ちゃんが泣くからあまりトイレに行かなくていいようにできてるのかと思っていたら、よもぎ茶飲むようになったらおしっこ出るようになったよ」なんてやばいことを言いながら笑っていたので、母の健康対策、母乳の質対策にも持っておいていいと思いますね。

おむつかぶれをクレイで手当てする

私がおむつかぶれのお手当てした時にはまだクレイを使ってなかったのでよもぎ茶オンリーだったのですけど、軽度のおむつかぶれなら、単にクレイをはたいてあげるだけでも治っていくと思います。

ひどいおむつかぶれの場合、今の私だったらよもぎ茶でクレイペースト作ってパックしますね。

マクロビ的には和紙なのかな、うちはなんでも薄手のガーゼハンカチで代用しちゃいますけど、そういうものでクレイよもぎ茶ペーストを包んで、ぺたっと貼ってからおむつしちゃって、乾ききる前にはがす、をきっと試すと思います。

ま、一番楽なのははたくことなので、まずはそこから、やってみてください〜。

おむつかぶれ用のクレイパックレシピ

ちなみにオーストラリアのレシピだと、おむつかぶれ用クレイパックの内容は、

ピンククレイ大さじ 4
ローズウォーター大さじ 2
ホホバオイル 小さじ半

です。このローズウォーターを、今の私ならよもぎ茶に変えますね〜。

ローズウォーターも良い香りで好きですけど、ローズの香りが欲しいわ、というケースでないなら、リーズナブルさでよもぎ茶の勝ちかと。

ホホバオイルも皮膚あたりをやわらげます。
まずは水分でクレイをふやかしてから、油分混ぜてくださいね。

なんでも、レシピのものを揃えきる必要はないです。
まずはムリなく、手の届く範囲で、そのものを使用することで何が目的なのかを把握しながら、代用も検討してください! 

とくに精油系は、揃え出したらきりがないですし、劣化する前に使い切る必要があるので(少なくとも肌には使うのはお勧めできない)、精油をメインに使う人じゃない場合は、あんまり種類を増やしたらコスパ悪いかなと私は思っています^^。

【参考文献】

クレイってシンプルだから、この本1冊持ってたら、お手当てにも美容にも使えると思います^^

 望月 索 ☆ 
一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事
らくなちゅらるライフプランナー

 

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執筆者について

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本やムックの編集者、時々ライター、一般社団法人 日本マクロヘルス協会理事。3人の子を育てる高齢出産ワーキングマザー。編著に『子どもを守る自然な手当て』、企画・翻訳書に『小児科医が教える 親子にやさしい自然育児』『親子で楽しむ おむつなし育児』など。大人向けのノンフィクションや小説、実用書、児童文学、絵本など、多くの出版物を編集・製作中。趣味はマンガ読み。

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